理学療法士の給料が安い理由を考察してみた

こんばんは。今回は理学療法士の給料シリーズの完結版です。

 

今回の記事から読むよって方は、前回の記事を先に読んでいただけると話の流れがスムーズかと思いますので、よければそちらからどうぞ。

 

 

ということで、自分なりにこの理学療法士の給料の低さの理由を考え、情報収集した上でまとめてみました。

 

大きな理由として考えられるのは以下の5つです。一応予防線を張っておきますが、圧倒的私見になりますので一意見として見てみてください。もちろん例外などもたくさんあります。

 

・理学療法士の供給過多

先ほど述べた2000ー2010年代の養成校乱立が理学療法士の急増に繋がり、それまで供給不足であったのが一気に供給過多となってしまいました。近頃は徐々に専門学校などが減ってきているようですが、この流れはしばらく続くかと思います。

ちなみにこれは財源に対し理学療法士が過多っていうだけの話で、理学療法対象者(主に老人)の割合に対して理学療法士が足りている訳ではありません。そのため単純に「理学療法士が足りない」って言われたらそれは本当です。

 

 

・専門性が一般からわかりにくい

理学療法士は「名称独占」です。対して医師などは「業務独占」。医師しかできない業務が存在するのに対して理学療法士がやっていることは「理学療法士である」と名乗りをしなければ同様の業務を誰がやってもいいことになっています。

理学療法士としての仕事にプライドを持ってやっている人もいると思いますが、知らない人からしたら理学療法士も柔道整復師もあんまマッサージ師も、なんなら30分2,980円のマッサージ店の店員も、みんな同じマッサージ屋です。残念ながら世間の認知度はそんなもんです。

 

僕が初対面の人に自己紹介とかで「理学療法士です」と言っても、一般の人から返って来る言葉は「マッサージの人」、「リハビリの人」といった程度の認識です。

専門性がわかりにくいということは、スキルの評価が低くなりやすいということにもなります。マッサージのような誰でもできそうな仕事に誰が大金を払うのでしょうか。いや払わない(反語)

 

 

・療法士一人であげられる利益の上限がある

これは医療・介護施設勤務の療法士の場合です。(といっても大半がこの種別に従事していますが)

 

療法士は患者さんに時間をとってリハビリテーションを提供することによって、施設に診療報酬という名の利益を生み出します。療法士の給料はこの中から払われています。

この報酬は病気・怪我の種類や発症からの期間などで変動することはありますが、これはリハビリをする療法士次第で変化することはありません。新人の療法士とキャリア30年のベテラン療法士がやろうと1円たりとも差は出ません。

しかも療法士一人が週あたり、月あたりにできるリハビリ時間には上限があります。これらのことから、おのずと給料が頭打ちになって来ることが容易に想像できます。

 

・低学歴が多い

理学療法士の養成校の種類には現在四年制大学、短期大学、専門学校が存在します。

 

理学療法士の資格者が初めてできたのが昭和38年、国家試験が始まったのがその3年後で、当時からしばらくは養成校は専門学校しか存在しませんでした。初めて四年制大学に理学療法士の資格が取れる学科ができたのは平成4年で、現在(令和2年)まで右肩上がりに増えており現在は115校あります。

 

短大は9校と少ないですが、専門学校に至ってはピークを過ぎた現在でも148校もあります。このように養成校の多くは四年制大学ではないという現状があります。

 

また、四年制大学も養成校乱立の流れを受けてか、単純な人気低下なのか、難関国立を除き全体的に偏差値が下がっており、入学難易度が易化の一途を辿っています。

特に私立は有名私立に理学療法が学べる学科が皆無で、一番高くても60を超えていません。私立だから入試科目が少なく偏差値が高く出やすいのにもかかわらず、です。。。

 

このような現状から、専門や短大卒、または4大だったとしても偏差値の低い大学出身という、世間的には低学歴と見られかねない学歴の人材が多いのは間違いありません。

学歴と年収がかなりの相関関係があるのはもはや常識ですので、理学療法士もこの常識の範疇に収まっていると言えます。悲しい現実。

 

・残業が少ない+サービス残業がある

大学病院や総合病院など比較的大規模で研究などが盛んな施設以外であれば、多くの勤務先は残業が少ないと言えるでしょう。

また、研究などで残業しても残業代があまり出ずに、サービス残業が常態化している文化がある勤務先も多いと聞きます。これもいわゆるやりがい搾取なのではないでしょうか。

 


こんな感じで思いつくままに述べてきましたが、いかがだったでしょうか?

 

これが分かったところでどうしようもできないじゃん!っていう部分もあると思いますが、そうでもない部分も少なからずあるとは思うので、この記事を読んだ人、特に療法士の人は何か感じてくれたら嬉しいです。

記事を書いたかいがあるってもんです。

 

それでは!